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東京不動産―東京都内のワンルームマンション投資

東京都内ではマンション投資勧誘業者が急増しています。
中古のリノベーションマンションも含め、在庫バリエーションも豊富なので、業者としては売り易い状況です。

消費者の立場からしても新築~分譲のワンルームマンション投資は参入し易いためか、「東京にマンション持ち」を自負しているサラリーマン・OLは多数います。
つまり、マンション投資の参加者自体は増加しています。そして、参加者が増えれば、その市場の相場は上ります。東京マンションの価格も上昇しています。

しかし、それと東京のマンション投資で儲かることとは別問題です。
東京都内の物件に限らず、転売による売却差益で儲けられるマンション投資はありえません。
都内だけは、日本で唯一マンション価格の上昇地域であることを考えると、いっけんマンション売却により儲けられる雰囲気を感じます。

しかし、それは無理です。上昇率に比べ、いったん誰かに買われた後の下落率が非常に高いからです。
東京都内は中古・新古の分譲マンションが有り余っているからです。上昇しているけど、儲かるのは売却業者のみで購入者である不動産投資家は【売り】で儲けられることはありません。

アラフォー以上で、学生時代に田舎から上京し、東京都内で1人暮らしをした人ほど、【東京ならワンルームマンション投資はいける!】と感じるものです。
株式投資では、〝 自分の生活・経験から身近な商品を扱う会社の株式を買いなさい。ウォーレンバフェットもそうして世界有数の金持ちになったんですから 〟等と知った風なことを1冊の書籍にすれば儲かります。
今の時代に、裸一貫から、バフェットみたいなチマチマした投資スタイルで儲かるかよ、バカ、という気がします。

ともかく、この考えにならうと、東京都内でワンルームマンションの1人暮らしをしていた人々は、「自分はワンルームマンションに世話になってきた。ワンルームは若者のライフスタイルだ。OLでもサラリーマンでも学生でも、ワンルームの需要は必須だ!ワンルーム投資こそ、地に足がついた不動産投資だ!」と、柔軟なようでいて、実は凝り固まった考え方に支配されているのです。

思い込みこそ、不動産投資の失敗につながります。
ワンルームマンションならば、東京都内でも少しは割安に購入できますが、サラリーマンなら同時に多室を買えるわけじゃなく、区分所有権で一室を購入し、それを投資案件と見つめ続けることになるわけです。
その1つのワンルーム部屋の賃料収入に期待して、入居者を募集し、家賃延滞・焦付きが起きないよう、ひたすら祈り続けなければなりません。

変なヤツが入居しても、空室のままでも、投資利回りは完全にマイナスです。
最近では、空室のまま家賃収入が得られず、負債がつもっていくパターンが多いです。
これは、今の40代以上のサラリーマンに多い、ワンルームマンション投資の失敗です。

東京都内には、学生が溢れ、若者ばかりなのに、なぜ、自分だけ東京のワンルームマンション投資に失敗するのか。

最近、気が付いたことがあります。

今の若い子達と、アラフォー以上のおっさん達とは、感覚が違います。
それを投資するさいに分っていなかったわけです。
つまり、20代の子にとっては、ワンルームマンション住まいは、【東京の憧れ暮らし】のスタンダードじゃないんです。

東京に憧れてさえいない可能性もあります。ともかく、ワンルームが学生暮らし、社会人ベーシックにカッコ良いとは限らなくなったんです。

今の若い子達は、人とモノをシェアすることに気兼ねしません。
バブル時代のような、共同生活をみみっちい、せこい、貧乏くさい、等と感じる偏見と見栄がないわけです。

ルームシェアのほうが、便利、楽しい、安全、とそんな感覚を持った子が東京都内にあふれています。

アラフォー以上のおっさんが、自分が若いことの感覚のまま、【ワンルームマンション暮らしは東京暮らしのスタンダード】と考えること。
つまり、ワンルーム需要があると思ってしまう点は、おっさん世代の不動産投資家にとって、大きな落とし穴です。