富士山や箱根山が噴火すると神奈川・東京が被災する理由
富士山や箱根山が噴火すると、「静岡県民じゃなくて神奈川県民や東京都民が火山灰被害を被る」、みたいなニュースは311以降の震災予測番組などでたびたび言われてきました。
藤沢の地主農家さんの話し
でも、ピンときませんでした。日本列島上空で起っているジェット気流、偏西風の影響で西から東へ向けて空気が流れるから、火山灰もその流れで関東平野にいくという理論。
テレビはなんとなくしか見ないから、「そんなもの科学者の理屈だろう」と思ってましたが、最近、藤沢周辺の地主農家の方と土地のことで会話したさい、「解説」してもらいました。
関東ローム層、神奈川東京
火山灰が関東平野に降るのは机上の論理じゃなく『関東ローム層』という子供の頃に理科や地理の授業で習った地層が証明しているじゃん?と言われ、単純に納得。
関東ロームは重なる地層の上のほうが新しく、立川ローム、、武蔵野ローム、下末吉ローム、多摩ロームの順に古い地下の火山灰層になっていくようです。
火山灰と言っても、微細なチリから砂粒から様々で、細かいものは風に乗って遠くまで飛び、大粒のものは近場の神奈川県に振り注ぐ。
だから神奈川の火山灰層が一番分厚い。箱根山噴火の後に富士山の噴火があったから、箱根噴火の跡形はほとんど見られないそうです。
なんで、こんなこと農家が知ってるかというと、畑で青首大根栽培してて、農協さんから聞いたそうです。
箱根観光の規制
神奈川県内最大の湖で、ブラックバスの誕生の地(最初に繁殖しちゃった)として知られる「芦ノ湖」は箱根カルデラ内の神山(冠ガ岳)の噴火で形成された加工原湖です。
芦ノ湖の東側は火山活動が継続しているから、強羅温泉や箱根湯本といった豊富な温泉に恵まれ、冬でもわりに過ごしやすい温暖な気候になっています。
この季節は箱根登山鉄道が「あじさい鉄道」となり、名刹あじさい寺(箱根阿弥陀寺)の紫陽花も見ごろを迎えますが、火山被災防止のため今年の紫陽花観光は開店休業のようです。