海岸近くに家を建てるなら(鉄筋か木造か?)
海岸近くで家を建てるなら鉄筋がいいか、木造がいいか?というのは、よく受ける相談です。
これに対しては、「どっちでも同じようなもの」という、いい加減ぽい解答がわりと的を射ています。
海岸近くの建物は鉄筋造りにすべき?
海岸近くでは海水の海塩粒子が住宅の各部に付着します。
海水や潮風の塩化物イオンにより、鉄筋造の建物でも、ステンレス鋼・アルミニウム合金・鉄筋コンクリートの鉄筋に腐食を起こし、海塩粒子が、金属が腐食してゆく湿潤状態を長くします。
海岸近くの住宅を鉄筋造住宅にして、経年劣化を防ごうとしても、建物内部の腐朽はなかなか食い止めることができません。
よって、鉄筋造が海岸沿い住宅に適しているとはいえません。
かといって、木造工法の一戸建てが強いとも言えません。唯一、リフォーム費用などで木造に軍配が上ります。
塩分は、屋根に降ったものは雨で洗い流されますが、軒下や雨樋など雨で流れない部分に、地面と並行して吹きつける風に混じったものの方が厄介です。