結露はリフォームで処理しずらくインスペクションでも解らない
鉄筋と木造住宅の比較、結露サイン
鉄筋コンクリート造り等だと、結露が生じるとクロスがたわんだり、カビで黒ずんだりする「結露サイン」が分りやすく現れます。
しかし、木造住宅の壁内部に生じる結露は、表面結露と比較すると、目立たないまま侵攻して躯体までボロボロにする厄介者です。
築古中古をリノベーション目的で購入する前に
築30年ほども経つ中古住宅は、見た目以上に見えない壁内部の結露が進みグラスウールも水を含んで、柱や合板を腐朽させてしまっています。
これから、一戸建ての築古物件を買って独自デザインでリノベーションしようと考えている方は、一度、購入をとどまってもらって、結露による構造部分の腐朽について考えて欲しいです。
築古建物には防湿材が使用されてない物件も
築古建物には防湿材を使用する意識のなかった頃に施工されたものもあり、防湿しない建物内でエアコンを使ったため壁内部は結露の貯蔵庫になっている可能性もあります。
地域によって、防湿はしないけれど、断熱を取り入れていたような寒い所は、壁内がダテに密閉されていた分、空気が動かず湿気が拡散されずに溜まるそうです。
インスペクション業者でも分らないことが多い
インスペクション業者、建物診断業者に建物診断をお願いしようとする人も多いですが、実際、目視が主ですから、建物内部の結露は分らないことが多いです。
インスペクションとは - マネジメント用語 Weblio辞書
結露が溜まって、木材が湿気を含むとシロアリ被害も見えぬまま進行します。
これはリフォームにおける瑕疵担保保険の検査でしてくれる建築士さんの検査でも同じでしょう。表面的な傷や外部の錆びは何とかなっても、結露と雨漏りはどうしようもありません。
なるべく、手を出さないのが無難であるともいえます。