シェアハウスの利用価値―仕事・人脈・仲間をシェアすることが可能
無料低額宿泊所とシェアハウス
シェアハウスといったら、無料低額宿泊所(生活保護者と酔払いの溜まり場)のイメージが先行してました。
無料宿泊所商売をやってる人から「愚痴」をたくさん聞いてたので、シェアハウスも似たようなもんかなと思ってました。
無料宿泊所経営でうっとおしいのは、破門になってて出所後やシノギのあてが無くて生活保護に頼る元不良。
人脈ないから生活保護受けてるのに、無料宿泊所内で威張り散らしたり、スタッフを威圧したりなど。
酒浸りのジジイが多いので殴りつけて黙らすのも良いけど、こんなの相手に「傷害罪」食っても意味がない・・・
ということで、大体は地元の現役の方にコンサルしてもらうと、顔見せただけで騒いでた元チンピラが100%大人しくなるそうで。
そんな与太者相手なので、心が荒むし、やってるとどんだけボッタくっても慈善事業やってる気分になるみたいです。
シェアハウスも、そんなのが「友達の友達です」とかいってノコノコ現れ、居候しはじめないとも限らない。
そんなヤツはなりふり構わずだから、強く出たら賃料払わずに左翼議員や人権弁護士とか連れてきて、人権弾圧だと騒ぎださない保証もない。
リスキーな商売だなと思っていました。
独身アパートどくだみ荘とシェアハウス
それと、アラフォー世代ならわかると思うけど、むかし「独身アパートどくだみ荘」って漫画がありました。
杉並区阿佐ヶ谷の小汚い四畳半一間の風呂無し・トイレ共同・キッチン共同の安アパート「どくだみ荘」で暮らすプー太郎たちの話。
小・中学校だった頃、好きだった湘南爆走族というベストセラーマンガを買いに行くと、どくだみ荘も大量に平積みされてた。
今思えば、どくだみ荘も超・売れてたんですね。
(この「湘爆」の実写版映画で江口洋介さん織田裕二さん竹内力さんがメジャーになりました。当時の竹内力さんは超美形だったのに・・・)
どくだみはチラッと見て「なんでこんなダサい貧乏暮らしマンガが売れるんだ?」と疑問をもっただけ。数ページみてダセーと思って終わり。
とにかく、さえない貧乏上京者が住んでるのが「トイレ・キッチン『共同アパート』(どくだみ荘)」のイメージでした。
シェアハウスもキッチン・ダイニングやバスルームが場合によって共同ということで「あのどくだみ荘の現代版かよ」と思ってました。
シェアハウスを利用してシェアできる仕事・人脈・仲間
シェアハウスには上記のとおり、デメリットばかりを想像してました。
しかし昨日、知人のシェアハウスを訪問して、差入れなど持ってって、リビングで入居者の子たち誘って軽く飲みながら話を色々聞きました。
そしたら、知人から聞いていたもののイメージとぜんぜん違うポジティブな場所だったのに驚きました。
学生さんとか若手ビジネスマンの人が利用してるけど、シェアハウス内で仕事や人脈をシェアしあってる。なんか、オッサン世代とは感覚違う。
アラフォーオヤジのイメージでは、こういう寮は県人会や学校が用意した予算の少ない苦学生の子が集まるスチューデントハウス的なジミなものでした。でも、そうじゃないらしい。
外国人の留学生などとも積極的コミュニケーションできるし、経営側が企画したり、入居者さんが主催したりのパーティイベントが盛りだくさん。
でもって、自分のシェアハウス外の友人などを連れてきて、仲間を紹介しあったりしてるようです。
都会のワンルームでの一人暮らしではヒキコモリがちになってしまうけど、こういう共同生活は一人ぼっちにならずにすむ。
昨日は不在だったけど、家族と住みながらシェアハウスはSOHOみたいに利用してるビジネスマンもいるという。
また、美大生用にアトリエあるとかレッスンスタジオ付とか職種ごとに住む人をセグメントするシェアハウスもあるみたいです。
日本で働き貯金して、バックパッカーしてるんだという、シェアハウスやゲストハウスに詳しい男性が、飲みながら教えてくれました。
友達の子供などが進学や就職で実家を離れる時は、一人暮らしなどさせずにシェアハウスに住ませたい、という感想が、自分としてはピッタリきます。
大手企業の新卒採用も、シェアハウスなどを格安で会社で経営して審査基準高くして学生集めて、集団の中での統率力やコミュニケーション力を計ったらいいじゃんと思いました。
(最近の若い子はほんと「酒離れ」してる。ちょっとしか飲まないで盛りあがれる。健康にも良い。「酒離れ、車離れ」を嘆くマスコミは「公器」じゃなく、ただの宣伝機関。そりゃテレビ離れも進むでしょう)