ハクビシン駆除とニュービジネスモデル
神奈川県の横浜・川崎および東京都23区で、ハクビシンという害獣の住宅被害が増えてます。
心霊現象とハクビシン
被害といっても建物倒壊につながる「シロアリ」みたい深刻じゃない。ハクビシンという猫とリス・鼠のハーフの「騒音被害」。
心霊現象の「マンションの最上階なのに天井の上から子供の足音が聞こえる」事の9割はハクビシン…かネズミなんじゃないかと思ってます。
額から鼻にかけて白い鼻筋だから「白鼻芯=ハクビシン」。
駆除系便利屋さん
天井の上の足音を心霊現象と思わずに、「屋根裏でネズミがドタバタするので退治して!」というリアリストからの注文が都内動物駆除系便利屋さんのビジネス依頼のトップです。
(ペット探しは別として、『駆除』に関して)
ハクビシンが増えたのは、「明治期の国策『毛皮需要』と食糧確保で飼育したのが逃げた」というのが通説です。
東京都の中野区や新宿区のホームページによると、ハクビシンは「外来種」と記されています。でも我国の環境省は白鼻芯を外来種とは断言しないそう。鳥獣保護法の対象だからだそうです。
中野区
〔近所でハクビシン(アライグマ)を見つけました|中野区〕
近所でハクビシン(アライグマ)を見つけましたが、どうしたらいいですか?
新宿区
〔ハクビシンやアライグマからの被害を防ぐために|新宿区〕
近年、ハクビシンやアライグマについて、敷地内で柿やビワが食べられたり、天井裏に棲みつかれた等の相談が増えています。
害獣だけども鳥獣保護法の対象。捕獲や殺傷が制限されます。被害なしの駆除禁止。飼育もダメ。捕獲は『駆除・処分前提』という。
ルアック珈琲
ハクビシンはネコ目ジャコウネコ科に属すそうです(猫でなくジャコウネコ(リスネコみたいな種)の仲間)。
ジャコウネコ科と聞いて「ルアックコーヒーが採れないか?」と思いました。
珈琲園に来るジャコウネコの糞に含まれる未消化の珈琲豆で挽いた「ルアック珈琲(ジャコウネコ糞の珈琲)」は高級珈琲の頂点であり、超・高額です。
「中国茶の『蚕の幼虫』の糞を集め、その『糞粉』に湯を注いだ超高級茶」と一緒です。
ニュービジネスモデル
世の中には色んなマニアがいて、ルアック珈琲の希少性からジャコウネコは「雷獣」と呼ばれ珍重されています。
ハクビシンがルアック珈琲の採れるジャコウネコになるなら「捕獲業者やって飼育したら儲かる!」と思って、便利屋やってる知人に聞いたら、「ノー、無理」だそうです。
知人の便利屋も同じ事を考え調べたことがあったようです。
食料として輸入されたけど、同じ養殖ならニワトリとかの方が飼育が100倍楽だし市場も安定してて、猫だかネズミだか分らんモノをニュービジネスとして育てるバカもいない。
毛皮としては需要が減ってる上、すぐに動物愛護団体の標的にされそうでハイリスク・リターン0円みたいなもの。害獣でしかいられない厄介者のようです。
ニュービジネスモデルとかスキマ商売は、考えるのは楽しいけれど実践は難しい。世の中の商売ネタは誰でも1度は考えた事があるもので、成功する人はどこか違うのでしょう。