耐震・耐火リフォーム
耐震リフォームとは
耐震リフォームとは、「地震による建物倒壊を防止」するため躯体に耐震可能な補強をする〔改修工事〕を意味します。
〔耐震診断〕をして耐久性を高めたい構造部を中心に修繕します。
よく知られているのは、床下の基礎部分に補強金具を打つ作業ですが、高額な<費用の割には実効性が不明>で、これより基礎自身を鉄筋コンクリートで補強するほうが強力だといわれます。
このページでは、耐震・耐火リフォームについて解説しています。
耐久性・耐用年数
〔耐久性〕とは、建築物の構造材、外壁、内装、基礎、設備などの主要構造が、老朽化・劣化に耐えられる性能を意味します。耐火性能や耐震性能を含む意味はありません。
〔耐用年数〕とは、建築物が使用に耐えられなくなるまでの利用可能期間を意味します。構造部分の耐久性だけでなく、生活の利便が保たれるかも加味して考えられます。
耐震診断
主要構造が損傷せず長期に維持されても、内外装が脆弱でリフォームや改修・修繕にかける維持費用が高額になるようなものなら、その耐用年数は短いといえます。
〔耐震診断〕とは、現場調査と設計図書を精査することで耐震性能を診断することです。
耐震性能
耐震等級とは、住宅性能表示制度において柱や梁、耐力壁や開口部がどれだけ震災に備えた構造になっているかを数値で示しています。
東日本大震災以降、〔耐震性能〕のレベルが住宅所有者・購入希望者の間でも気になる重要事項となっています。
耐震工事
地震で住宅やマンション等の建物が倒壊しないよう防止するための耐震工事は、建築基準法施行令改正(新耐震)を元に設定され、1981年以前の中古住宅や中古マンション等の建物には、耐震診断とそれに伴う耐震改修工事が求められています。
耐火性能検証法
耐火性能とは、まんがいちの火災発生時に延焼・倒壊を防止しながら鎮火に至れるかどうか、安全を確保できるかに対し必要な性能を言います。耐火性能には、鎮火後リフォーム等にて再利用できるか、ということも要素として入ります。
建築物に耐火性能が備わっているか、技術的基準にあるかどうかで判断するのが、耐火性能検証法です。この耐火性能を数値で表すのが、耐火等級といって、延焼の恐れのある開口部とそれ以外、界壁・界床を等級分けして判定評価します。
そして、住宅性能表示制度ではこの耐火等級の表示が定められています。
耐火建築物
耐火建築物とは、耐火にした一戸建てを指すのではなく、3階建て以上の鉄筋コンクリのビルやマンションを指して、建築基準法の観点で表されます。
「耐火構造の建物」もレンガやコンクリブロックのマンションのことなどを示して言う言葉です。