建替え診断室

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リフォームナカヤマのチラシ

リフォームナカヤマ

リフォームナカヤマは新聞折込チラシのリフォーム広告で無料リフォームローン金利0円をうたっています。

 ナカヤマほどの大手なら、ぼろ儲けしているから「自社融資」のシステムがあって、自社貸しのリフォームローンが金利0円という意味なのかと思いましたがそうではありませんでした。

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チラシをよく見ると、【リフォームローン金利手数料をナカヤマが負担(アプラスリフォームローン/36回払いまで)】と小さく書いてあります。
この、ナカヤマのリフォーム広告の裏面には、「足場代金0円(ただし金利0円は適用されません)」とドデカいセール内容がうたわれています。
うまい広告戦略だと感じました。批判の多い「0円リフォーム」の広告手法とはレベルが違います。

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アプラスなど信販会社の金利はいちように高金利です。
対して、ナカヤマのリフォーム施工料金は、施工の品質はともかく、料金設定が格安なのは間違いありません。
ナカヤマが提示する「割安なリフォーム料金の見積書」に、クレジット金利の支払いシュミレーション表を並べると、リフォーム料金は安いのに、ウン十万円の金利が加算され、支払い総額が普通のリフォーム料金と同じくらいに見えてしまいます。
そこをナカヤマが「金利分を負担します」と言うのだから、客は「リフォーム料金も安くて高額な金利まで負担してくれるなんて、ナカヤマってすごい!」と思ってくれるでしょう。

これは、信販会社の高金利をナカヤマが背負ってくれる点が【ミソ】です。
金利の公庫融資の金利負担をしてくれても、金額的に大したことないから、ナカヤマのありがたみが薄れます。高利をナカヤマが負担するから、ありがたく感じるわけです。

リフォームローン金利手数料

ちなみに、リフォームローン金利手数料を負担してくれるのは、リフォームナカヤマだけではありません。
大手家電チェーンのリフォームサービスも金利手数料は無料ですし、カインズホームのリフォーム広告も金利手数料はカインズホームが負担してくれることを宣伝しています。

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一定以上の大規模リフォームになると、金利負担も高額になりナカヤマも大変です。そこで、「足場代金のリフォームには金利負担なし!」「36回払いまで!」という線引きをしています。
工事費用が高額になると金利もかなりな負担になるので、一定以上の工事の金利はお断りだと、リスクヘッジをかけているわけです。

相当に計算されたナカヤマのサービスは、リフォーム料金だけとっても、中小のリフォーム業者の集客に影響が出ています。
小規模リフォーム工事などは、零細業者にとって赤字ギリギリで見積りを立てても、ナカヤマの激安価格には適わないことが多く、採算に合わないので問い合わせがきても断る業者も多いと聞きます。

リフォームナカヤマの転職者からの評判

リフォームナカヤマの評判は2chでも相当に書かれているし、ナカヤマグループから知人の会社に転職してきた事務員の女性からもブラックなうわさを聞きました。
しかし、その事務員は営業スタッフが夜遅くまで頑張っているのに、定時でキッチリ帰ろうとし、残業を頼んでもやり残したまま法定残業時間でスパッと帰ってしまい、役に立たないので辞めさせました。

リフォームナカヤマとか営業イケイケの会社は、転職してくる人が数ヶ月でまた転職していくパターンが多いです。
そもそもリフォーム営業は半年もたないのが普通。
ネットでクチコミされてるナカヤマの評判は、仕事が続けられず転職していった人が書き込んでいるのがほとんどでしょうから、鵜呑みにすると片面でしか判断していないことになります。

ただ、リフォームナカヤマは「同業他社から見れば、脅威である」という評判だけは事実。そして、ナカヤマも同業のリフォーム会社はライバル視してない気がします。
リフォームナカヤマのライバルになるのは、リフォーム業に本腰で参入してきた時のニトリやジャパネットといった異業種で顧客信頼度が以上に高い会社でしょう。

リフォームチラシ

例えば、企業組織的な歴史・規模からしたら、大合併でできたリクシルLIXIL)の方が大企業ですが、リフォーム業者としては、「なんか弱い」感じがします。

リフォームチラシを比較しても、リフォームナカヤマは「ズバリ!な価格」で分りやすい。カインズホームは消費税も内税でもっと分りやすいし、チラシがキレイ。
対して、リクシルの場合はリフォームチラシが分りにくいから、新聞折込されてる広告内容をみても、「だからなんなんだ」と思ってしまう。

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このチラシも、全商品に「コミコミ価格!」とうたいながら、小さな文字で「……諸経費は別です」となっていて、非常にうっとおしい。消費者はその諸経費コミコミ価格を示せって思っているのに……。
リフォームチラシは、ネット広告主流の現代では軽くみられがちですが、今はまだ、リフォーム需要の中心層がネットに弱い高齢層だったりするので、重要な広告ツールの第一であるといえます。

これに資金を注力している割合が、リクシルよりリフォームナカヤマのほうが高いので、個人宅リフォームに限れば企業規模のでかいリクシルよりナカヤマのほうが数段、格上に見えるわけです。