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建替え診断室

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ラブホテルとairbnb民泊は競えるか?【カウチサーフィン的なホストは生き残れそう】

埼玉県のラブホテル改装のニュースを読んで、airbnb民泊のホストビジネスの将来性とカウチサーフィンなどについて考えました。

ラブホテルとゲストハウス

埼玉のラブホテルが外国人旅行者の需要を取り込むため、普通のホテルのようにダブルベッドをシングルベッド2つに入れ替えたりする改装作業をするというニュースがありました。

www.asahi.com

(注意:クリックして読むには朝日新聞の会員になってログインが必要です)

これは、業態はラブホテル経営のままのようですが、目端の利く経営者の多いラブホテル業界が訪日客に対する宿泊施設不足を見逃すはずはありません。
これからは経営スタイルごと普通のホテルと融合させたようなコンバージョン、つまり用途変更を目的とした大規模改修をするラブホが現れるかもしれません。

六本木や渋谷のラブホでは外国人(の男と日本人女)をよく見かけます。海外旅行に行くと日本のラブホのようなアミューズメント付の安ホテルはないので、外人にとっては記念になります。
これが、今は敬遠されている「1人旅の外人旅行者」もOKになったら、タダでさえ「安いのにジャグジーバスその他のラグジュアリー感パーフェクト」のラブホは外国人客に大うけするでしょう。

昔ながらの「民宿」も、東京近郊の外国人が多く観光する地域では、外国人旅行者を意識して小さな改造を重ねて、ゲストハウスっぽく変わってきています。
ラブホや民宿が外国人仕様に変わっていくことで、ゲストハウスに影響は大してあるように思えません。先行するゲストハウスのスタイルと「広報」は海外の旅行者にすでに有効に機能しています。
ゲストハウスと呼ばれる施設が増えはしても、ゲストハウスシステムが衰退することはないでしょう。
対して、airbnbで民泊経営しているホストの人は場合(非居住型)によって、苦戦を強いられるようになるかもしれません。

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民泊ビジネスとairbnb事件

airbnbが日本の過疎化に救いの手を差し伸べます!」みたいな宣伝記事がいくつもあって、読んでみると、「airbnb社が吉野杉でしられる奈良県吉野町に吉野杉でコミュニティハウスだかゲストハウスだかを建てたようです。

www.newsweekjapan.jp

記事の内容はどの記事もairbnbの創業者インタビューで、「日本の過疎化を救いたい」みたいなキレイごとが書かれてますが、具体的になにをして過疎化を食い止めるのか、吉野町のハウスが過疎化防止にどう役立つのかは一切書かれておらず、エアビー社の宣伝に終始しています。

airbnbは、ホスト(=宿泊施設提供者)に対する手数料の安さで、旅館業者ではない個人の「民泊経営者」を爆発的に増やし、後発だったのに、一気に世界一の民泊仲介業者になりました。

それまで、旅行者を自宅に泊める民泊の主流は、旅好きな旅行者同士、部屋を無料で貸しあう【カウチサーフィン - Wikipedia】というスタイルでした。

これは、お互いさま、助け合いの精神、シェアの心で成り立つボランティアの世界です。宿泊料をもらって泊めても代わりに有り余るおもてなしをし、ツアーガイドを引き受け、その後は友達になる――みたいな感じ。
そこにairbnbが登場して、民泊で宿泊料を徴収し特にもてなしはしない、といったビジネスライクな素泊まり部屋貸しをする人が増え、カウチサーフィンじゃなく副収入があったほうがいいじゃん!ということで今のエアビー1人勝ち状態になったわけです。
(ただし、カウチサーフィンのシェア精神も、老舗サイト【https://www.couchsurfing.com/】の愛好者の間で、根強く残っています。)

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ともかく、エアビーアンドビー急成長は、民泊でお小遣い稼ぎができるシステムを作り上げたことで成し遂げられました。
しかし、こういうIT系の急成長企業はドンドン業態を変化させていくものです。
airbnbは今までは、儲ける機会のなかった個人の民泊ホストに儲けの機会を与えることで急成長しました。でも、今ではツアー以外の「自由旅行」に関する一番有名なサイトになりました。
ホテルやゲストハウス、日本で言うならラブホや民宿も、airbnbに仲介手数料を払って客を回してもらえるなら、チャネルとして使いたいと感じているでしょう。

 

日本では東京都大田区大阪市以外は、まだ民泊条例がないからairbnb民泊は違法スレスレです。
そして、マンションでの民泊ホストが主流な日本では、騒音や近隣トラブルといったairbnb事件が多発しています。airbnbは行政からも旅行業法・旅館業法で突っ込みを入れられている存在です。
そのワリに行政とのタイアップみたいなイベントパフォーマンスが上手なのは感心するところですが、airbnb本体としても、日本では個人の民泊仲介だけに、もったいなさを感じているんじゃないかと思います。
前述の「吉野杉の家」はなんのパフォーマンスか知りませんが、日本のラブホや民宿市場に仲介手数料ビジネスの隙間があると知ったら、なんやかんや言って参入してくるでしょう。

今現在はラブホ検索すると、happyhotel.jpさんやcouples.jpさんが上位表示されます。
個人的にも、「豊島区 ラブホ」で検索すると、これらが上るのですが、happyhotel.jpさんもcouples.jpさんもサイト予約を強制しているわけじゃないので、こちらがサイト内で地図だけ確認して、ホテルに直行しちゃうとサイト自体は儲かりません。
でも、利用者としてメルアドや電話番号知られても別に気にしないので、スマホ予約して10%割引なら、スマホ予約するでしょう。エアビーがそういった感じで本当の旅行業者をクライアントにする可能性がないわけじゃありません。

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airbnb民泊ホストは競合して勝てるか?

冒頭で、【ラブホの業態が変わってもゲストハウスには影響はないが、airbnb民泊ホスト(非居住型)は……】と記したのは、エアビーが同エリアで、宿泊業が本職の旅行業者と素人の民泊業者とを競合させないという保証はない、という意味です。

ラブホなんて、「ご休憩&回転率」という絶対にマネのできない大技的なシステムを持ってるから、価格値下げはいくらでも可能です。
風営法などでラブホのない地域で民泊営業してるとしても、旅行者は「歩行」するのを面倒と思わないので、マンションの一室でやってるような民泊だと価格とサービスの両方で魅力負けすることは必至に思えます。
そもそも、サイト内のやり取りでマンションの合鍵の場所を教えて、顔も合わせずに素泊まりするだけの民泊に外国人が満足するとも思えないので、そういう非居住型のエアビーホストの人は苦戦するんじゃないでしょうか?

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元々は、自宅を旅行者に提供し、なおかつツアコンまでしてあげるサービスを全部無料で「やりあって」お互い楽しむカウチサーフィンというシェア活動がベースにあります。
そこに少々のお小遣い稼ぎをする程度の自宅型エアビーホストというのが本来の姿で、非居住型エアビー民泊をチェーン展開しようなんてムチャな話なわけです。
カウチサーフィン的な気持ちで、自宅に泊まらせて、日本のいいところを沢山教えてあげて、外国人と友達になりたい的なノリの自宅型の人が趣味の延長で細く長く続けるというのが、本来の民泊の姿じゃないかと思います。