軒先ビジネスと不動産オーナーのリスク
下記サイトで記事として取り上げられている「個人一戸建て住宅の駐車場を住人が車で出勤した後の昼間から夕方の帰宅時までを、希望者に貸し出す駐車場の仲介」なんてのは、ちょっと疑問に感じました。
駐車場激戦区の東京なら渋谷・目黒、神奈川の横浜・川崎のビジネス街などは、一戸建て住宅もありますが、居住者は車は休日だけ使うしサイドビジネス不要な富裕層が多いので、面倒な片手間商売はしないでしょう。
また、企業だったら駐車場はまともな月極め駐車場を契約するし、突発的に借りたい一元の利用者と一戸建て住宅駐車場を結びつけるサイトパワーはgoogleやyahoo!、リクルート位しかなく、これらの会社もこんな商売はしない。
逆に車通勤が主流でほんとに「昼間駐車場ががら空きになる」田舎のほうでは、普通の駐車場自体もスカスカに空いてて大型スーパーのパーキングもありますから、戸建ての駐車場をわざわざ借りないでしょう。
取材したのではなく単に記者のアイデアを書いてあるだけのようなので、こんなものかもと思いましたが、自社ビルなど企業所有の建築物の敷地の空きスペースを利用した「すき間ビジネス」は確かに流行っています。
20年位前、代官山でちょちょっとやってたワゴン車でコーヒーを売ってたコーヒーショップが今や都内のビジネス街のビルの敷地を借りて、至る所でやってたりします。
23区や横浜市のオフィス街くらいでしかワリにあいそうもない「車での弁当販売」ビジネスが、先日、茅ヶ崎市の海側の商店街&オフィス区域に出店してましたし、藤沢市でワゴン車のカレーショップも見かけました。
「軒先借り」は、借りるほう(起業まもなくてテナントを借りれないフードショップなど)には、ありがたいものですが、貸すほうにとってはリスクが高いので、その仲介でそうそう儲かるものでもないように感じます。