世界遺産を目指す、神奈川鎌倉と静岡伊豆の国
神奈川県においては、「武家の古都・鎌倉」を世界遺産に登録しようと、神奈川県、横浜市、鎌倉市及び逗子市による4県市で構成する神奈川県・横浜市・逗子市世界遺産登録推進委員会で「鎌倉」の世界遺産登録広報活動を進めていく予定のようです。
鎌倉は平成13年にユネスコに世界遺産申請をしたけど見送られたそうです。
世界遺産に登録されただけで、今まで見向きもされなかった鉱山が一大観光地に変貌します。鎌倉はタダでさえ国内観光地として有名なので世界遺産に登録されたら、集客率は(東京都からだけでも近いだけに)京都・奈良を越えるかもしれません。
そうなると、鎌倉・逗子にある空き家や築古物件は、飲食ベンチャーが賃借して民家カフェなどにズラズラっと変貌し、鎌倉エリアの空家率の解消になるかもです。
ただし、観光地化され過ぎて風情がなくなってしまうのではという気がしないでもありません。
世界遺産登録は、観光地を抱える自治体にとっては巨額の税収を手に入れることのできるプラチナチケットです。どこに行っても世界遺産登録活動をしている自治体があります。
先日、静岡県の修善寺温泉方面にお花見も兼ねて特急列車「踊り子」で行きました。JR特急から伊豆箱根鉄道のレールに切り替わる三島駅から終点の修善寺駅までは三島市・函南町・伊豆市・伊豆の国市各市のローカル駅を通過します。
どの駅にも、「韮山・江川邸の反射炉を世界遺産に!!」みたいな感じの、「伊豆の国市」の広報の巨大広告がドーンとホームの一番目立つところに広告されていました。
伊豆の国市韮山町の反射炉が世界遺産になれば、鎌倉市・逗子市・横浜市のようなシナジー効果が、きっと伊豆半島の付け根の三島市から伊豆半島の先っぽの天城のほうまで全体的に生じるでしょうから、そりゃ頑張るわな、と圧倒されんばかりの広告群を見て思いました。