自転車交通規制と家族持ちに分譲しやすい地域行政
知人の藤沢市から修善寺までのツーリング
東日本大震災復興チャリティ、ツール・ド・東北 2015 が、今年は9月13日に開催されます。自転車好きの知人は、このイベントに2回目の参加登録を済ませていました。
その慣らし運転を兼ねて、藤沢市の自宅から伊豆半島の修善寺とかその先まで、連休を作って、初走行をしてきたそうです。
神奈川県の横浜・藤沢から伊豆までは、バイクで何回か行った経験からすると、自転車でもそう辛い距離じゃないと思います。箱根山だけ大変ですが・・・。
しかし、友人の感想は「死ぬかと、何回も思った」くらいきつかったそうです。道路の勾配・急坂とかじゃなくて、「自転車道路のない怖さ」で。
静岡の道路は自転車道が狭すぎるらしい
「伊豆は車道の自転車通行帯が10センチ位しかない。自転車道部分は、砂利や側溝の格子フタなどでまともな道じゃない。タイヤがダメになる」そうです。
バイクで行った時の記憶も、静岡県は、道路も信号も「車のため」にできてるな、という感じでした。
バイクツーリングにはいいけど、神奈川県や東京都に比べ、車道の歩道ぎわの自転車用に引かれた白線が超狭かった気がしました。
これは、多摩川や荒川の河川敷のサイクリング道路などを慣れた人には最悪でしょう。
ちなみに埼玉県は幹線道路の多くが自転車道1メートル以上の幅あって、自転車乗りにはポイント高い県だそうです。
神奈川県内もけっこう自転車道しっかりしてるから、その延長でサイクリング行ったら、箱根を越えたとたん大変でしょう。静岡はトラック多いし。
自転車への交通規制と行政の道路整備義務
今月から自転車への交通規制が厳しくなったそうですが、自転車利用者のための交通整備が最悪なところも全国一律に取り締まるのはおかしいです。
自転車は法律では軽車両。道交法17条1項により、車道と歩道があったら車道走行が原則。標識に従い歩道を通行する場合、徐行しながら車道寄りを走り、歩行者がいたら一時停止。横断歩道は押して渡れ―などそもそもけっこう厳しい。
飲酒運転や歩道での危険運転は取り締まり当然ですが、その前に公共事業で自転車道がない国道くらい整備しろ、と感じます。自転車は乗らないから別にいいけど。
また、スマホいじりながら自転車乗ってるやつは取り締まるべきだけど、ヘッドホンが、そんなに事故につながるか?て思います。
クラクションが聞こえないほど大音量で音楽聴いてるやつ、そんなにいないし(同時に車のウーファーを前面禁止するなら分るけど)。
自動車の注意義務を自転車運転手にかぶせている気がします。
多摩ニュータウンなどの家族持ちに優しい地域
家を購入したり、引越しをしたりする時、家族持ちだったら、自転車の交通環境もこれからは大事かもしれません。
東京の多摩ニュータウンは、今、街ごとの超大規模リノベーションをして生まれ変わりましたが、子供の自転車交通などの対策を相当練って設計しなおされたそうです。
多摩ニュータウンは全体が多摩丘陵の上にあり、【ジブリの耳をすませばで天沢君が「月島雫好きだー」と告白する丘の上のロケーション】みたいな急坂が多いです(あそこは聖蹟桜ヶ丘)。
URや都の公団が頭をひねって高齢化で残っているお年寄りとこれから成長する子供たちが事故らない環境づくりのため、自動車運転に関する規制を厳しくしたようです。
自動車規制が厳しいと家族世帯の移住を阻害すると考える自治体も多いですが、多摩ニュータウンは厳しくしたから安心できる街として、世帯持ちの移住がどんどん増えています。
ニュータウンで分譲マンションや一戸建て住宅をあつかう不動産業者さんは、この点を堂々とセールスポイントにできると言っていました。