ペットリフォームの高額費用を気前よく払うオーナーさんにつけいる業者
造作した覚えのないキャットウォーク
無垢材は癒されるし、「天然だから木の回復が早い」という文句でセールスされてます。オークやタモ等の木目の入った無垢材は自然ぽくて人気です。自然じゃない木材を探す方が大変ですが…。
木材が天然なのは当り前のレトリック、確かにオーク材の無垢材は室内犬が引っ掻いた床もスチームアイロンなどで数年は補修できます。でも、犬尿臭が来客不可能になる位、蓄積します。
さて、以前リノベーションをしたお客様から修繕の連絡いただきました。「天井のキャットウォークが壊れちゃって、ヒマな時でいいんで修理をお願いします」とのこと。
不良造作をとりあえず修理
丸っきり記憶がないままヒマな時とか考えず直行。覚えのない造作が多数。家主さんに「これ、うちじゃないでしょう?」と確認したけど記憶にないそう。
でも多分、ペットリフォームの訪販がやってきて、施工したやっつけ仕事じゃないかな。築古とはいえ大手ブランドの高級マンション。天井に沿って、橋脚のようなものが張り巡らされてました。
で、その天井を駆け巡る橋の、天井との接合が甘くて、釘が抜けてダラリと垂れ下がってる箇所を発見。そして壁には本棚の役にも立たなそうな階段状の「棚」みたいなもの。
聞いたら「ペットリフォーム」でウチが施工したと思われてる。文句じゃなくて純粋に修理して欲しいそう。百万円くらいかかってもいいです、とのこと。
え?こんなキャットウォークつうか、バルサ材を組んで天井に貼っただけのモン。単に、100均の釘で打ってるだけだから猫の重みで釘が抜けただけですよ。
といって、絶対に猫の重み程度で壊れない補修を天井の吊り橋と壁の棚に施しました。
猫孔1コ、10万円?
補修作業後、家主さんから細かく聞いたら、「ニャンコ仕様リフォーム費用=200万円」だったそうです。
えー?こんな、壁にベニアの棚まがい作って、天井に吊り橋まがいぶら下げて、200万円もとったのかよ?!
よくよく部屋を見渡すと、壁の床スレスレに変な丸こい穴が開いてる。「なんです?コンセント孔ですか?」と聞いたら、「猫の通り道で10~30万円くらいだったと思う」とのことです。
こんな建築基準法にも関係ない、デタラメの穴ぼこ開けて数十万・・・。家主さんに聞いたら「今のところ通ったの見たことない」とのこと。そりゃ数10センチ隣に開けっ放しのドアがあるし。
ペットリフォーム業者さまさま
ともかく、このヘンテコな工事をしたペットリフォーム業者のお陰で、昔の施主さんと久しぶりに接点をもてたし、お礼を言うべきかも。
しかし、施工内容が幼稚すぎて恐怖を覚えるレベル。ペット関係の商売って、金を払うオーナーさんが我が子のためにと財布の紐を緩めがち。
だけど余りにボッタクリなのと、ペットだからって安普請で竣工するのは許されないでしょう。
冒頭の続きになりますが、猫だけじゃなく犬専用リフォームもボッタクリかつ適当すぎ。オーク材を犬がかじったままにしとくと味が出るとか・・・。
犬専用リフォームしたお宅の犬臭は任意売却で値段がつかないほど、嫌悪されるマイナスポイントです。