小池百合子 エコだハウス入門【発電する家】
東京都知事として目覚しい大活躍中の小池百合子さんのエコだハウス(東京都練馬区)その他の関連不動産に対し、みずほ銀行が1度抵当権を設定して3億円融資し、翌日に抵当解除したことを、週刊新潮が「不正」だといわんばかりに報じていました。(日刊ゲンダイも後追いで似たようなことを書いています)
この手のゴシップは金出して雑誌買うほどの価値もなく、ヤフーニュースでチラ見しただけですが、それでも、不正らしき事実はなく、単に複数不動産に対する抵当を外し、1物件に対してしか担保を取っていないことを問題視するに終始した記事です。
こういった、オーバーローンは一般人には「不正なのかな?」と怪しく見えてしまいますが、金融不動産業界の者が見れば、「不正じゃないじゃん」とすぐ分ります。
この新潮記事は今週が前編、来週が後編のようですが、前編でもう【単に小池百合子知事をディスりたいだけ】という内容のカラっぽさが浮き彫りですから、後編を読むために雑誌を買う人はいないでしょう。
エコだハウス入門
エコだハウスとは、小池百合子さんが自身の提唱する「エコハウスの評価制度」と将来あるべきエコライフを具現化するために、【我が家 兼 コンセプトハウス】として練馬区江古田に建築したエコ住宅です。
エコだハウス入門というのは、小池百合子さんが東日本大震災後の2011年6月22日にプレジデント社から出版した書籍です。
エコだハウスのあるのは、江古田。豊島区と練馬区をまたにかけたエリアで日芸や武蔵などの大学や専門学校がある学生街です。江古田といえば、豊島区のイメージですが、小池さんのエコだハウスは練馬区のようです。
小池さんはエコだハウスを建てて、自ら住んで【究極の省エネ住宅の人体実験】になることを自費で実践するという、アグレッシブな女性ですが、このエコ企画は小池さんが小泉政権の環境大臣の頃から計画していたそうです。
思えば、「クールビズ」を造ったのも、環境大臣としての小池さんのセンスでした。
太陽光発電ビジネス
太陽光発電ビジネス周辺にはきな臭さが漂いますが、小池百合子さんのように自ら動いて結果が後からついてくるタイプの人が先導すれば、太陽光ビジネスももっとクリーンなビジネスになるかもしれません。
東京都知事選への自民党のケツもちなしの立候補には、多くの人が(私もですが)当選はムリだろうと思っていたのに、野口健さん他、社会的影響力のある著名人が賛同して一気に形勢逆転したのはついこの前。
築地移転に関しても、大方のマスコミが「どうせ移転するのだから先延ばしは税金の無駄づかいだ」と叩いていたのに、豊洲の現場からドンドン東京都の役人の不正・不作為が噴出しまくっていることに都民も仰天している状態です。
今週・来週と週刊新潮で特集する、千代田区のマンションやエコだハウスに関する抵当権解除をむりやり「小池都知事の政治とカネの問題」にこじつける記事は、今週号を見ただけでも大きくスベりそうなのが予想できます。
ちなみに、この【発電する家 エコだハウス入門/小池百合子著】という書籍は、太陽光発電だけでなく身近なエコライフに関して小池さんと賛同する仲間の人たちが細かく事例を紹介していて、平易な言葉で書かれているので、これ一冊でかなりエコロジーに詳しくなれます。