1階がピロティの築古マンションの耐震性などについて
横浜市の中区や西区はビジネスマンと住民で溢れる人口過密地帯なので、駐車場スペースも需要が多く、マンション1Fが駐車場になってる物件も多いです。
1階がピロティのマンション
ところで、1階がピロティになっていたり、大型店舗が入っている建築物は、耐震性を心配されるかたもいらっしゃいます。
1階がピロティ、壁がなく独立柱の空間になって、吹き抜けや駐車場になってたりする中古マンションは、2階より上の住居部分にはある耐震壁が1階部分に少なく、上階より1階の強度が弱いです。
大震災時に倒壊したマンションはこういった物件で、2階より上は大丈夫だったものの、剛性の低い1階部分に地震力が集中し、ピロティ柱が倒壊し、1階がペシャンコになったのでした。
大型スーパーがテナント入りしてるマンション
また、利便性と採算性がマッチしてるのか、1階がスーパーマーケットになってる高級な中古マンションも多いです。1Fがスーパーやコンビニは便利です。
しかし、1階に複数テナントが入居している場合、各テナントに耐震上有効な戸界壁(耐震壁)が備わっていますが、大型スーパーとかだと実質ピロティ柱が店舗内に最低限あるという感じ。
高層建てと耐震性は関係ないらしい
これも、剛性率が低くなり耐震性に心配が残ります。こういうテナント付きマンション、怖いのはタワーマンションみたいな高層建築物だろうと想像しますが、これは違うようです。
阪神地震のときに倒壊したのは、3階建てとかの「2・3階の重さ程度で1階の柱が折れないだろう」と思うような低層の築古マンションだったようです。
最近建てられた高層マンションは流石に耐震性はバッチリでしょう。でも、築2~30年前の築古物件を購入するような場合は、耐震性に注意を払って物件調査をしたほうが良さそうです。