空き家とシェアハウス・ゲストハウス経営とカウチサーフィン
東京23区を凌ぐ大発展を遂げている横浜市や川崎市でも、空き家問題というのは深刻です。
神奈川県内の空家率は13.5%と全国平均とほぼ同じ。横浜・川崎はそれほどではないにせよ、やはり空き家が増えています。
最近、空き家を相続した所有者に「リノベーションしてゲストハウスやシェアハウスにしませんか?」的な営業をかけるリフォーム業者が増えています。
横浜にも川崎にも、一部、東京山谷のドヤ街を小さくしたような宿泊所区域はありますが、そういったプロの格安宿泊所でも営業には苦労しています。
シェアハウスはフジテレビのドラマ「テラスハウス」放映後、人気キーワードになりましたが、実際に経営するとしたら客は「住所不定無職」です。
生活保護者を囲い込む無料宿泊所ビジネスのように恐持ての仕切りができなければならず、テラスハウスのようなロマンスは生まれません。
ゲストハウスにしても、観光地の駅近ならともかく、ベッドタウンの住宅街の一角の住宅を改修して作っても、バックパッカーはこないでしょう。
たまに、「我が家のような暖かいおもてなし」をうたっている民家型ゲストハウスもありますが、我が家をうたうなら金を取るな、というのが最近の風潮。
今は、カウチサーフィンといって、外国人をもてなしたい日本人が気の合いそうな旅行者に無料で宿泊サービスを提供し、観光案内をして自ら楽しむ、みたいなボランティアな活動が流行っています。
カウチサーフィンは基本は無料。ネットで知り合って気のあった人だけ泊めればいいのだから、宿泊場所を提供する人も安心。
そんなサービスが定着しつつある今、東京の山谷や横浜の南区など歴史があって外国の旅行ガイドにも載ってる安宿街ならともかく、住宅街にゲストハウスを建てても、近隣の嫌悪施設になるだけです。