大改造!!劇的ビフォーアフターの減築リノベーション
大改造!!劇的ビフォーアフターのリノベーション
今日のテレ朝の大改造!!劇的ビフォーアフター、「床下に川が流れる家」は超正攻法のリノベーションでとても面白かったです。
リフォーム前は120cmくらい?幅の、公共の水路の上まで5坪ぶん占有し新築時は庭だった4坪の三角地まで「増築」した建坪19坪(9坪が増改築)。
それを増築部分をスパッと切り、113年前と同じ建坪10坪の住宅にして、それで以前と同じレベルの居住空間にリノベーションかけるという。
減築―床面積を減らす改築を意味する
ビフォーアフターはたまに、それヤバくね?みたいな建築家さんもいますが、今回の匠(一級建築士大瀧珠乃さん)はほんとに「匠」って感じでした。
番組最後にゲストの泉谷しげるが、解って言ってるのか?会話の流れに合せただけか?知りませんが、「これからは減築の時代だ」と言っていました。
これは、けっこう的を射た言葉です。
23区内や横浜・川崎の密集市街地には増改築しすぎて既存不適格となった再建築不可物件が溢れています。
そして、3~50年前に建てられたそれらの築古住宅が、建替えの時期に来ています。
建替えに悩む既存不適格住宅オーナーと減築
建築基準法施行以前に増改築した、「現在では違法建築物扱いされてしまう戸建て住宅」のオーナー達は悩んでいます。「建替えるとこんな狭くなるの?」と。
ビフォーアフターのリフォーム依頼者さんも現況の半分を減築することで居住空間も半分になるのだから、減築プランを聞いて悩んだでしょう。
でも、23区や横浜・川崎の住宅密集地に溢れる既存不適格住宅の所有者さんは、もっと深刻に悩んでいるはずです。
狭小地なのに地価が高い都会では、「どこまで合法的に増改築できるか」はリフォームのキホンテーマで、削れる床面積なんてありえないと考えていたからです。
しかし、首都圏の都心部(特に横浜市)では、地震・火災など防災に関わる建築条例が厳しくなり、ほんとに「減築の時代」になるかも知れません。
少なくとも、今までのような脱法的増築リフォームは都内や横浜では不可能になりそうです。
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減築と家相―活水・死水と凶相
それにしても、今日のビフォーアフターで減築リノベーションされたお宅は、過去のメチャクチャな増築工事の実情をみたら危険すぎて仰天しました。
増改築工事した部分がいつ倒壊してもいいくらい補強すらされてないデタラメな素人建築だったからです。それも含め今回のリフォーム依頼は正解だったでしょう。
ところで、今回リノベーションされたお宅は水路の上に建物が建っていました。こういう家は建築基準法では当然違法ですが、家相的にもメチャ凶相だと言われます。
渇水した小川や池だった土地を埋立てて家を建てることはよくありますし、枯渇した井戸を埋めることもよくあります。
渇水した場所は死水地だか死水域だかいうそうですが、建築土木で使う、「死水域」とは意味が違うそうです。
で、死水域に家を建てるのもあんまり良くないそうですが、「活水地」、つまり水が流れてる小川や暗渠、利用可能な井戸の上にそのまま建物を建てちゃうのが最悪なそうです。
ビフォーアフターされたお宅は、普段は渇水してるといえ、生きた水路にまたがって家を建て、水路の上に仏間を置いていたというから尋常じゃなかったわけです。
家相の祟りや霊とリフォームの成功
非科学的ですが、家相で「水」の部分をないがしろにすると、祟られると言います。
水のある場所に霊や悪い気が集まるといいます。「番町皿屋敷」の他にも古典の怪談で井戸が舞台になっているのも、そういう慣わしからの連想だったんじゃないでしょうか。
(番町皿屋敷・お菊さんの墓は実家の平塚市にあって、市が弔いのため、平塚駅の郵便局前の紅谷町公園の中にお菊塚を建立してくれています)
家相や風水で運気が上ったことはありませんが、不幸が起った家庭を「後付け理由」で見てしまうと、けっこう家相が悪影響してるんじゃないかと思えてきます。
家相や風水は体系的な学問でもないし、根拠に基づく技術技能でもないですが、ネガティブな要因だけは避けといたほうがいいんじゃないかと。